1人が本棚に入れています
本棚に追加
/14ページ
―朝、辞書によると夜が明けて間もない頃、俺は最悪な気分で目覚めた。
「あっ、あーっ」
声を出してみる。
「…………はぁ。」
ため息が漏れる。
―どうやら今日も俺は女らしい。
横に目をやると自室にいる間は小さい本棚の上が定位置の我が携帯の微細なLEDの点滅が受信メールの存在を告げていた。
憂鬱な気分で携帯を開き更に憂鬱になる。
画面の右上に表示された13:14の文字がご丁寧にも今が朝では無い事を伝えてくれた。
「あぁ!面倒くせーな、チクショー……」
嫌な予感に背中を突飛ばされ受信ボックスを開く。
―案の定、『俺』からのメールだった。
最初のコメントを投稿しよう!