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「バ…バカやろう…」
「まだまだだなカイ! もっと体力つくれよ!」
「体力なんて関係ねえよ! このバカやろう!」
「なっ!? お前親に向かってバカやろうって―――――――おい、聞けよ!」
俺は父さんをほったらかしにし家に入ろうとドアを引き、開けた。
「お帰りー! カ――――」
バタン。
急いでドアを閉めた。てか見なかったことにした。
「父さん」
「んあ? なんだぁ?」
「脚立。もしくは梯子をくれ」
「マ○オにでもなるのか?」
とちゃかしながら、どこからともなく梯子を出してきた。
「ならないよ。じゃ部屋に帰るから」
「マリ○じゃないの―――」
「どうして閉めんのよー!」
梯子を自分の部屋の窓に立てかけた刹那、玄関が勢いよく開け放たれその場にいた父さんは吹き飛んでいった。
勢いよく開け放たれた玄関から一人の少女が飛び出てきた。
「えっ? だってお前が居たからさ…」
「ひどっ!? カイひど! この人でなし!」
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