CASE1

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「そうです。昨日は『アンタレス』のメンバーがおられましたので話しづらかったのですが、ケンジさんの独特な歌いまわしに惚れこみまして。どうでしょうか?」 ケンジは嬉しさで一瞬にして、目が覚める程テンションが上がるのを感じたと同時に、バンドメンバーへの後ろめたさで複雑な気持ちになっていた。 「すみません。返事今じゃないとダメですか?」 「出来れば早い方がいいんですが・・・・・・ 2、3日中に返事頂けるのであればいいですよ」 「ありがとうございます」 「良いお返事をお待ちしております。どちらにしてもご連絡よろしくお願いします。では」 電話を切ってそのままベッドに横たわる。 .
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