CASE1

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ケンジは自分の中で答えを出し、一番信頼のおけるリョウに罵倒される事を覚悟して電話する。 1コール、2コール心が揺れる・・・・・・ 3コール目でリョウは出た。 「もしもし」 「今、大丈夫?」 いつものケンジならこんな気遣いはしない。 「どうした?」 そんなケンジにリョウも気付く。 「昨日は悪かった。ゴメン」 「いや、みんなもケンジの気持ちは分かってるよ」 少し無言になりケンジが切り出す。 「あのさ、さっき昨日のプロダクションの人から電話があったんだ。で、俺にソロデビューしないかって・・・・・・」 ケンジは厳しい言葉を想像し構える。 .
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