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一瞬の間を挟み
「良かったじゃないか。まさか俺たちメンバーの事なんて気にしてないよな?お前の夢だろ。ケンジ良かったな」
リョウは昔からの仲間のチャンスに少しの動揺はあったが、心底嬉しかった。
「すまない・・・・・・」
「何謝ってんだよ。オレたちのバンドからプロが出るなんて誇らしいよ。他のヤツらにはオレから言っとくから、プロで大暴れしてこい」
「ありがとう」
「落ち着いたらさ、またいつものファミレスで色々聞かせてくれよ。じゃあな」
「おう・・・」
ケンジは涙をこらえていたので、その一言が精一杯だった。
電話を切り溢れ出す涙につられて思い出が溢れ出してくる。
その日はケンジにとって大切な日になった。
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