CASE1

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一瞬の間を挟み 「良かったじゃないか。まさか俺たちメンバーの事なんて気にしてないよな?お前の夢だろ。ケンジ良かったな」 リョウは昔からの仲間のチャンスに少しの動揺はあったが、心底嬉しかった。 「すまない・・・・・・」 「何謝ってんだよ。オレたちのバンドからプロが出るなんて誇らしいよ。他のヤツらにはオレから言っとくから、プロで大暴れしてこい」 「ありがとう」 「落ち着いたらさ、またいつものファミレスで色々聞かせてくれよ。じゃあな」 「おう・・・」 ケンジは涙をこらえていたので、その一言が精一杯だった。 電話を切り溢れ出す涙につられて思い出が溢れ出してくる。 その日はケンジにとって大切な日になった。 .
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