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海の香り漂う自然豊かな小さな街、時折穏やかな風が波の音を運んでくる。
高台には農園が広がり四季折々の作物を小売する直売所が点々と軒を構えている。
そんな海と高台の間にある、古びた中学校にユミは通っていた。
吹奏楽部のユミは親友のマナミと一緒に楽器を片付け帰宅の徒につく。
「昨日も調べたけどやっぱり見つからなかった」
マナミは首をかしげながらリュックを背負う。
「私も・・・・・・ホントに願いが叶うサイトあるのかな?」
とユミは問い、リュックを背負った。
マナミはトランペットのケースを抱えながら答える。
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