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「まぁまぁ、落ち着いて」
すかさずソウタが間に入った。
「ケンジ、とりあえず座って話そう」
冷静に事を見守っていたリョウがなだめる。
ケンジは怪訝そうな顔をしながら、頭をかかえ腰を下ろした。
少しの沈黙をはさみ、ケンジが投げかける
「お前ら悔しくないのかよ?」
一瞬空気が止まりリョウが答えた。
「悔しいに決まってるさ。でも、みんなも頑張ってるんだよ」
「そうだよ、ケンジは急ぎすぎだって」
ユウキが小声でつぶやく。
ケンジは目の前にあったペットボトルを床に叩きつけた。
「もういいよ!勝手にしろ!」
と言い放ちリュックを抱え足早に控え室から出て行った。
ユウキが焦って、後を追うため立ち上がる。
「ほっとけよ、あいつは少し頭冷やした方がいいのさ」
リョウがキーボードを片付けながら止める。
ユウキは複雑な表情を浮かべ立ち止まった。
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