可憐な実力者達

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「それでは、活動を開始します。」 部長らしい一言を発し、俺達にすることの内容を説明してくれた。 「することは簡単、週に一回出されるお題に合った写真を撮り期限内に提出するだけ」 「簡単でしょ☆」 「簡単っちゃ簡単だけど、」 「まあ、物は試しよ。まずは、行って実際に写真撮ってから色々教えるから」 と言われて俺達は部室を後にした。 今週は、「身近な町」だそうだ。そして、俺達は商店街にやってきた。ここは、学校から少し歩くとある商店街で通学路にもなっていて、本当にここに来ると心が、落ち着く場所でもある。商店街は、晩御飯の買い物をする人や学校帰りの人で溢れている。すぐ横にある肉屋から香る揚げたてのコロッケ匂いが堪らない。思わずお腹が鳴るのを抑えようとすると、零が、 「コロッケの良い匂い。俺の身近な物はやっぱりここの揚げたて、コロッケだよ。」 「零らしいな。でも、良いのかな?」 俺は、部活中にも関わらずコロッケを買いに行く零をよそに、部長の顔を気にしようとしたら、
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