可憐な実力者達

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「あっ、ずるい。」 「私も、食べたい。」 ズゴーン、怒るかと思ったら皆でコロッケをほうばりだした。 (なっ、何なんだこの部活は、怒らないのか?) 「あれ、想君食べないの?」 「いや、食べるも何も部活中ですよ。」 「腹が減っては部活は出来ぬって言うじゃない。」 「いや、それを言うなら戦です。」 「なんだい姉ちゃん達そんなに、腹が減ってるのかい?じゃあおまけにもう一個持って来な!」」 「よっ、大将太っ腹」 「言うな~兄ちゃん。」 (なんか、和やかな空気なのに俺だけ置いて置いて行かれてる?) そして、ふと首に下げたカメラを握った。そして心の中で、(これが、俺がこの部活で初めての一枚)と思いながら写真のシャッターを切った。
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