第一章~はじまりは狂乱で~

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「電波ではありません。前世よりあなた様に仕えておりますクーと申します。」 「わかった。頭悪いんだな。」 「私はあなた様の忠実な下僕です。どんな命令にも従いますよ。」 「よしわかった。今すぐ帰れ。」 「却下ですね。あなた様の家は私の家でもあるのです。」 これは警察呼んでも大丈夫なレベルだよな…? 俺は据え置きの家電話に歩み寄る。 「どうされましたか」 「今から電話するんだよ。」 クーとやらはそれ以上なにも言わずに直立不動。 まるでロボットみたいなやつだな。 受話器を耳にあてる。 違和感を感じたが一応110番。 ………クソッ! 「お前電話線切断しやがったな?」 「はい。」 「かぁーっ。なにやってんだよ人ん家で」
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