第一章~はじまりは狂乱で~

5/7
前へ
/53ページ
次へ
「私とあなた様は前世より一身同体。あなた様が王で私は騎士。そんな関係に電話などいりません。」 「そういう問題じゃないんだがな…」 困った俺は頭をカリカリかく。 癖だった。 「ちなみに、私は未来から来ていないけど未来の猫型ロボットです。」 「ロボットなのか?」 「そんなことはありません。」 そう言いながらどこからか取り出したネコミミを頭に乗せる。 「よし。わかった。命令だ。それ外せ。」 「却下ですね。私のアイデンティティーですから。」 「気に入っただけだろうが…」 こいつと話していると体力を使う。 「つーか命令にはなんでも従うんじゃなかったのか?さっきから却下されてばかりなんだが」 「拒否権ですよ。」 「そうですか…」
/53ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加