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以前、彼氏くらいいると見栄を張ってしまったのがいけなかった。
本当は22年間彼氏がいない。
私は身長155センチと小柄で童顔なのがいけないのか未だに高校生に間違われる。
最近、大人っぽく見られたくて黒髪のボブにしてみたが反応はいまいちだった。
それが駄目なのかよく分からないが恋愛には全く縁がない。
経験ゼロだから何も知らないんですと叫びたいが今更言えない。
悶々としたままゆかの話を聞くしかなかった。
茶色のロングに凛とした雰囲気を纏うゆかは2才も年下なのにどこか大人っぽくて羨ましかった。やっぱり彼氏がいると何か違うのかなとゆかを見ていて思った。
「香織さんの彼氏の写メ見せて下さい。約束ですからね。ごめんなさい、店長呼んでるからいってきます。」
「あっ、はい。いやでも無理…いっちゃった。」
ゆかは風のように 去っていくとホールにはポツンと私だけが残された。
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