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ある日の休日、私は大好きな小説家の本が入荷されたと聞き本屋に来ていた。
成宮遼一。
天才小説家と呼ばれていて次々と賞を受賞しているのは有名な話だ。
だがプライベートは男性と言うことしか分かっていない。
きっと渋くてはダンディなオジサマに違いない。
私は勝手に成宮遼一の顔を想像してはテンションを上げていた。
高校生の時に初めて彼の作品を読んで以来ずっとファンだった。
「良かった、まだあった。」
先走る気持ちを抑えつつ本に手を伸ばした瞬間、誰かと手がぶっかってしまった。
思わず相手の方を振り向いて反射的に私は謝った。
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