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「確かに欲深いと思う、だけど、それは智恵を持つが故に仕方がないこと。生きたいと願うのも欲だし、強くなりたいというも欲だ。欲のベクトルが様々なだけであって、決して全員が同じでは無い。それに、俺を連れ戻したいと願っている時点で、お前のそれも欲だ」
「ほぉ、面白いな。我等と違う考え方を出来るのか。非常に興味深いな……ただ、連れ戻したいと思っている訳ではない………父様が連れ戻してこいと仰ったから迎えに来ただけだ……自惚れるなよ」
「ガクガク じゃぁ、俺が付いていけば……人間は助かるのか?」
「…………」
「答えろ!」
「父様の判断に任せる」
―魔城―
「父様、連れてきました」
「………父さん」
「はっはっ、久しいな元気だったか?」
「何故人間を殺そうとするの?」
「殺す?いやいや、脅しかけさせただけだ、そうすれば帰ってくるだろうと思ってな」
「じゃぁ、人間は死んでないのか?」
「あぁ、ここで家族として暮らそうか」
「じゃぁ、俺戻るね」
「あぁ、ここで家族として暮らそうか」
「父さん?」
「ん?ここで暮らすのだろ?」
「えっ、帰…「その通りです父様」
「よし、部屋に案内してやれ」
「はっ」
―部屋―
「何で帰してくれないんだ」
「地上の映像を見せてやる………」
「…………えっ、何これ……」
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