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二人がクラス公認になってから数週後、高林が女の子に告白された。
偶然その現場を見てしまった柳は不安になってしまった。
しかしそんな事など知らない高林は、いつものように柳に抱きつこうとした。
でもその瞬間…
『やめろよ!』
普段は大声を出さない柳が大声を出した。
これにはクラス中が騒然となった。
当の高林は固まってしまっている。
『ユウヤ、どうした…?』
高林がそう聞いた瞬間、柳が泣き出してしまった。
とりあえず柳を連れて空き教室に向かう。
高林もまた、さっきの出来事で不安になっていた。
空き教室に着いた二人は、向かい合わせで席に着く。
『さっきの、アレ何…?』
先に口を開いたのは高林だった。
『…ごめん』
『え?』
『僕、高林君が告白されてるとこ見ちゃって…』
『何だ、そんなことか』
『そんなことって…!』
『だって言ったろ、俺はユウヤが好きなんだぞ?不安になる必要なんて無い』
『うん…』
『それより、お前に嫌われたんじゃなくて良かったぁ~…』
『僕が高林君を嫌いになるわけないよ!』
『ユウヤ…』
高林が柳の頬に触れると、どちらからともなくキスをした。
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