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『あと5ターン以内にジョーカーを他のプレイヤーへ移動させてください・・』
「!?」
またあの声がした。さすがに気のせいではない。
皆を見る限り、また俺しか聞こえてはいなかったようだ。
なんなんだ・・あと5ターン以内ってなんだ・・
疑問だけが残る中ゲームは続けられる。
そしてあっという間に5周した。
未だに俺がジョーカーを持っている。
『5ターンが経ちましたね。貴方には1カウント付けさせていただきます。次は3ターン以内に他のプレイヤーへ回してください。なお、このカウントが1ゲーム中に3つ付きますと、そのプレイヤーには死が待っていますのでご注意を・・』
例の声だ。
死が待ってるだと・・。ふざけんな。
この声が何を言っているか、いまいち分からないが要するにジョーカーを回せばいいんだろ。
俺はこれでもかっていうくらいシャッフルし加藤に引かせた。
しかし加藤が引いたのは別のカードであった。
こうして瞬く間に3周が過ぎた。
『貴方はよほど運が悪いようだ。これで2カウント。あと1カウントで終了です。最後は2ターン以内に回してください』
やばい・・この声が言っていることが本当かは知らないが嫌な予感しかしない。
とにかく回さないと・・
俺は何回もシャッフルし、加藤に手札を向けた。
そして加藤が1枚のカードを手に取り引いた。
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