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スポーツ万能、学業優秀、容姿端麗。
簡単に言えば、才色兼備、文武両道。
そんなもんはアニメやマンガの世界の住人だと思っていた。
だが、それは実在した。
言っとくが、俺じゃねぇ。
俺はそこまで自分を評価できるほど自意識過剰じゃねぇ。
彼女の名は、小鳥遊 美空。
読み方はたかなし みく、だ。
ことりあそびじゃねぇし、みそらでもねぇから、そこんとこ間違えんなよ。
それから誰だ、初音○クとか言った奴。
まぁ、それはおいといて、そんな彼女には、高嶺の花、深窓の令嬢、とかそんな言葉がピッタリ合う。
というか、その言葉は小鳥遊の為に存在してるんじゃないかと思ってしまうほどである。
そんな彼女はやはり、と言うべきなのか、当然男子からの人気も高く、今までに告白された数は軽く百を越えているとか。
そんな彼女は、いつも無口で無表情。
休み時間になるといつも分厚い本を読んでいる。
その言い表せない雰囲気を醸し出す彼女に話しかける生徒は男子はおろか、女子もそうはいなかった。
そんな彼女のことを、俺は知りたくなってしまった。
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