依頼1:こちらアヤカシ探偵事務所

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どうだ凄く胡散臭いだろ。光の柱?飛び出してきた化け物?更には救世主?こんな話どう考えても、出来の悪い三流ファンタジーとしか思えない。 だけど……認めたくはないが、一つだけは間違いなく真実があるんだ。それは、化け物についてだ。こればっかりは俺も否定は出来ない。 なぜなら俺も"憑き者"だからだ。 そう……この身体には化け物がとり憑いているんだ。最低最悪な"鬼"がいる。 そんな訳でマドカちゃんみたいな存在も特別珍しいわけではない。マドカちゃんの場合は"憑き者"と言うより"憑き物"ってだけだ。 はっ……いかんいかん。また無駄な思考を巡らせてしまった。せっかくマドカちゃんが煎れてくれたお茶が冷めてしまうではないか。 しかし……湯飲み茶碗を持った瞬間、体がフリーズしてしまった。 「あの……マドカちゃん。確かに茶柱が立っているのは縁起がいいって言うけどさ。何も茶柱で『柱』って漢字を作らなくても」 こいつはまさに予想外。これが天然なのか、狙ったのかすら分からない。むしろ分かりたくない気がする。しかも、茶柱が喉に刺さりそうでとっても怖いんですが。それで死んだらどんな怪奇事件になってしまうことやら。
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