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『ちゃんと誉めて下さい』
それを見た瞬間に俺は行動を起こした。あの時の俺の行動の速さには我ながら関心してしまった。
通常の三倍なんて割りとよくあるもんじゃない。光の速さと表現した方がよく似合っていただろう。
俺はすぐさま単一電池をピラミッド型に積み上げお供え物として差し出し、持ちうる限りの誉め言葉を連発した。
すると、ようやく機嫌を直したマドカちゃんはパソコンから出てきてくれた。後日談だが、別に電池はいらなかったらしい。
しかし、あれはまるで天の岩戸みたいだった。実は天照かマドカちゃんは?
……まぁ実際に何であろうと何が起ころうと不思議でないのがこの世界だからな。
それでは少しだけ世界史の復習をしよう。歴史は知識の宝物庫だ。それ故に温故知新なのだから。
それは今から約二百年程前の話だ。人類史上初、未曾有の滅亡の危機が訪れた。
その理由は"化け物"が現れたからだ。
なにを馬鹿な事をと思うかもしれない。そんなベタな展開は、漫画かラノベの中だけの話だと思うだろ?
でもこれが実話であり、過去にあった歴史であり、伝承されてきた史実なんだ。
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