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「どうした、何か言いたいことがあるなら言え」
「剣術、俺に教えてくれ!」
まっすぐな瞳で、そう言われたのは始めてだった。
「断る」
「な、何でだよ」
「俺の剣は小姓向きのものではないからな」
そういうと、斎藤さんは部屋へと戻っていった。
「斎藤君の剣は暗殺とか、汚れた仕事に使われてるから、小姓の君には合わないよ」
後ろから優しそうな声で話し掛けてきたのは、一番組組長の沖田さん。
「暗殺…?」
「君に容赦なく非力な相手を斬れるかい」
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