ーprologー

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S side 「ねぇ、まぁーだぁー??」 「ホンットもうちょいだから待ってて!」 俺とニノを管理室に続く唯一の階段の所で警護……敵と応戦している真人から、悠長にも思えるトーンで未だかと催促する声が聞こえて、 もう少しで目的の作業を終えれそうな俺はドアの向こう側で戦う真人に聞こえるよう叫ぶ。 俺らの任務は、俺らが居る管理室に敵を来させない様にするのが真人の任務で、ニノがモニター等を見ながらの、セキュリティ解除や誘導といった駿のサポート。 んで俺がニノのカスタマイズパソコンを使ってこの会社のメインシステムにハッキングし、有用な情報や重要な情報をダウンロードしたり、会社のありったけの財源を俺らの口座へ移したりをしている。 んな大胆な事して大丈夫かって? このニノ特製のパソならば、足は付かないどころかハッキングされたことすらバレないってシステムを組み込んであるらしいから、全然大丈夫。 俺はただ、簡単に操作出来るようにしてあるシステムを起動して、情報を選択しダウンロードしたり、入金できるよう手続きをしてるだけ。 パソコンがある程度使えれば、誰だって出来ないことはない作業だ。 俺がこの比較的単純な作業をやっている理由は、仕入れる情報の重要性の判断が他の奴らには難しいって事と、俺が出来ない事が多いからだ。 つまりは適材適所。 ちなみに、隣で無数の管理総括機器を触りながら駿のサポートをしているニノは、未だ手が離せそうにない。 「うっし、完了!ニノ、後で確認よろしくっ」 パソコンをその場に放置すると入り口付近で遠距離戦法で戦う真人の隣へ行き、銃や剣など様々な武器を持った大勢と戦っているのを確認すると、 左手で真人の肩を抱えて引き寄せ、ギュッと抱き締めると右手を目の前にかざす。 「真人、タイミング合わせて樹ぃ引っ込めてくれよ?」 「りょーかいっ」 .
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