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「……ヒッ…!い、一斉にかかれぇ!!」
躊躇いなく来た奴を切り捨てて柱に向かうオイラに、命令をしてる奴が一斉にオイラを攻撃しろって命じるけど、
不安を抱いた瞳の奴らに冷徹になったオイラを斬れるわけなんかない。
一気に降り注ぐ剣先を、圧力を掛けた水の層で勢いを殺し攻撃を防ぎ、ちっとも動かせないようその動きしっかりと止めると、
その水の層に指先でちょんと触れ、水から武器、武器に触れている当人までを一気に凍てつかせる。
今度はその氷にちょんと触れるとキレイに粉々に砕けて、キラキラと下の炎の光に照らされて輝いている。
オイラは、ずっとずっと昔にヒトゴロシだから、
躊躇えなくて、ごめんね?
輝く結晶の中鉄橋を歩いていくと、腰を抜かした命令を下した奴が道にヘタリ込んでいて、目線を合わせるべく正面に座る。
「退く?退かね?退かねぇなら命はねぇけど、いい?」
笑顔で聞いても、相手はガタガタと震えて腰を抜かしたままで、返事すらない。
興が冷めたオイラは、そのちっぽけな男を無視して柱に向かう。
柱の心臓を、また水を纏った右腕で殴るように突き刺す。
その瞬間に爆発を起こし、色んな鉄塊やら火の粉やらが飛んでくるが、体の周りに纏った水の壁の層で防いだから、オイラは無傷。
「…あ」
力といてふりかえったら、さっきのめーれーしてたおっさん、けっきょく死んじゃってた。
……まーいっか。
「うし。あとひとつ」
鉄の橋がこわれてたから、力ひっこめる前に作ったこーりの道歩いて、次の柱んとこにむかう。
かわらず下はあつくて、空に星はなかった。
「ふふーん、ふんふーん……」
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