第一章

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『巧矢!』 優は完全に炎に囲まれていた。 赤い髪。派手な服装。優と同じくらいの年の男が笑いながら向かってくる。 『てめぇ公野橋優だな?』 『なんで俺の名前を知っているんだ!』 『これが教えてくれるんだよ。殺す相手の名前をなぁ!』 彼の手には紅い輝きを放つカード。 『あれと似ている!』 慌てて黒いカードを取り出す。 『これが関係しているのか?』 炎が強まる。まるで蛇がうねるように。 『ごちゃごちゃうるせーな!お前はここで死ね!』 赤いカードから炎が一直線に優に向かう。 『うっうわぁぁぁ!』 その時黒いカードが光り輝き優を覆った。
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