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それから20分たった。だけど巧矢はトイレから帰って来ない。
『おせぇな。トイレにしては長すぎだろ。』
イライラしながら待っていると一人の人影が見えた。
『おせぇよいつまで待たせんだ!』
黒色のコート。大柄で長身。謎の男が優の前にいた。
『あっ…す、すみません』
『君名前は?』
相手を怪しみながら優は答える。
『公野橋優…です』
男は急に黙り込んだ。なんだこの人。なんか怪しい人だなぁ。さっさとどっか行かないかなぁ。
優がそんなことを考えていると男はバッグから何かを取り出し始めた。
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