学園にて

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赤い宝石に見えたそれは、俺が近くに行くとその輝きを増した。 不思議な事に何も聞こえない。 生徒達の悲鳴も、魔物の雄叫びも、魔族の笑い声も…… 赤く輝くその宝石を、俺は静寂の中で手に取った。 「汝に『血の制約』を……」 という声と同時に、視界が赤く染まっていった。 赤く、紅く。禍々しい程に…… 身震いするほど寒く、しかしどこか温かい感覚が体を巡る……
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