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「あそこだ!あそこに書物庫がある。そこに隠れて騎士達が来るのを待とう。」
確かに書物庫は頑丈な結界が施されてるので、立て籠りにはおあつらえ向きだろう。
だが、問題がひとつ。
その入口をシルバーウルフが塞いでるのだ。
「チッ……皆で戦うしか無いみたいだな……」
もう皆冷静になったのだろう。
皆が頷くのを見て、俺は先陣を切って火属性魔法を唱えた。
「フレイムソード!!」
俺一人の魔法ごとき、当たっても大したダメージにはならないだろう。
だが、ここには30人強もの人が居るのだ。
「サンダーキャノン!!」
これはセーレのかな?
雷魔法を使いこなせる奴は少ないからな。
「ダークアロー!!」
闇属性の攻撃魔法。これはアリスのか。確か、触れた所が消滅する魔法だったと思う。
ただ、消せる範囲はそこまで大きくなく、数ミリの傷を与えるだけだが。
「アイシクルグランドスピア!!」
地面が槍になって攻撃する、グランドスピアという魔法に氷属性を付加させた魔法……
やっぱりハバルは天才なんじゃないだろうか?
「ホーリーレイン!!」
「ウィンドシュート!!」
他の皆も魔法で攻撃し、なんとか怯ませるまで至った。
そこにアリスが、
「ダークウェーブ!!」
何やら黒い波のようなもので一気にシルバーウルフを押し飛ばし、書物庫の入口まで辿り着けた。
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