ブラッド・ダイアモンド

学園にて

そして、1日が過ぎた頃、異変が起きた。

騎士より早く魔物の援軍が来たようで、結界が破られたのだ。

その援軍は、ドラゴンと、ドラゴンに跨がってる魔族だった。

「うわぁぁぁぁ!!」

またパニックになる生徒達。

一人、また一人と殺されていく。

そして、俺達に逃げ道は無い。

書物庫には窓も無く、出入口は魔族と魔物が塞いでいるからだ。

絶体絶命。
その言葉が頭を過る。

だが、アリスも、ハバルも死なせる訳にはいかない。

そんな時、声が聞こえたんだ。