失った物

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俺は今、無気力のまま破壊し尽くされた校舎を歩いている。 そんな俺がふと立ち止まったのは校長室の扉の前。 華やかに飾られていた扉も、今は見る影もない。 「そういえば……鎧があるとか言ってたな。この角と羽を隠すのにはちょうど良いか。」 そう、俺はこの角と羽のせいで魔族と間違われるので、それらを隠す物を探しているのだ。 校長室の中もやはり無惨に破壊されていて、破られた絵画や壊された机、そして校長だと思われる一つの死体があるだけだった。 ……鎧が無いのだ。
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