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~バトルフィールド~
歩「な……なんだこりゃあ!?」
俺が立っていたのは、テーブルの置かれた巨大な登り台。
そして眼前には荒野が繰り広げられ、その反対側には奴──虚がいた。
そして俺は、赤い鎧のようなものを着ていた。
5箇所に水色の水晶が埋め込まれ、龍のようなフォルムをしていた。
そして遠くから見える虚も、鮫の形をした鎧を着ていた。
歩「ど、どうなってんだよ、これ!?」
不死鳥姫「アンタはバトルフィールドに来たのよ!」
すると、俺の右上の宙に浮いている球体から、声が聞こえた。
紫色の長い髪をした美少女……不死鳥姫が。
……何故か元気になって。
そして彼女の隣には、先程の猟犬が寄り添うように座っていた。
歩「か、観客席……!?」
不死鳥姫「まぁそんなところ。それより、バトルが始まるわよ!早く手札を引きなさい!」
歩「え?あ、あぁ!」
俺は彼女に言われるがまま、テーブルに置いてあるデッキから4枚のカードを引いた。
そして、テーブルの左隅に、水色の水晶が現れた。
それはライフに5つ、リザーブに4つずつ散らばった。
そう、『バトルスピリッツ』を行うのに使われる、『コア』だ。
歩「コアが勝手に出てきた……!?どうなってんだよここ!?」
不死鳥姫「気をつけなさい!奴の先攻よ!」
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