13人が本棚に入れています
本棚に追加
/103ページ
隆史との再会から2週間ほどが経った
あれから何もなく、平和に過ごしていたゆりなは思いっきり油断していた
「あれ?引っ越しかな~?」
ゆりなが高校生の時から使っているアパートの前には、引っ越しトラックが止まっていた
そのまま部屋に帰ろうとした時、記憶の奥深くに葬むり去ったたはずの、聞き慣れてしまった声が聞こえた
「ご苦労様です。ありがとうございました。」
声を聞くやいなや、ゆりなの体に電撃が走る
ゆりなは近くにあった建物の陰に隠れた
隆史はどうやら、引っ越し作業が済んだところのようだった
ブルンと音を鳴らし、業者のトラックは去っていった
.
最初のコメントを投稿しよう!