序章

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 俺が自転車に乗り始めたのは5歳の頃だった。 はじめは何の感動もなく乗っていたが、成長してきて遠くに行けるようになったとき。 俺は自転車に目覚め始めたのかもしれない。 あれから何年も過ぎ、俺は高校生になった。 俺の名前は"神田憐"。 俺が通っている学校は"阪田高校"。 地元の学校で部活動が結構盛んだったりもする。 でも、俺は部活に入ろうと思ってなかった。 理由は簡単だ。運動が面倒なだけ。この高校を選んだのも家から一番近くにあったからだ。 部活の勧誘は断れば済むし、部活に入らなくてもまったく支障はない。 それが俺の考えだった…。 そう。あの時までは。
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