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ジリリリリリリ!
けたたましい目覚ましが鳴り響き、一日の始まりを告げる。
「なんだ、もう朝か・・・」
そう独り言を言って、俺は目覚まし時計を止めたが
あと5分寝かせて・・・
眠さに負けて、もう一度眠ろうと目をつぶった。
二度寝は今では 癖となってしまい、こうなると自分では起きられない。
ふたたび眠りにつこうとした時
「起きなさい!」
その言葉とほぼ同時に 腹部に衝撃が走った。
「ゴフッ!」
苦痛に顔を歪めながら目を開けると、ゴリラみたいな顔をした女…もといメスゴリラが、拳を震わせて立っていた。
「アンタ 今何時だと思ってるの!?」
「ん…?まだ8時じゃん…おやすみ…」
めんどくさそうに、俺はあしらい寝ようとした
「…………。」
しばらくの沈黙。そして次の瞬間
「ゴフッ!」
またもや腹部に強い衝撃が走る。
「怒るわよ?」
と顔をぴくぴくさせながら、そのメスゴリラは言った。
「分かったから!殴るの止めて!」
ちなみに、このメスゴリラは俺の母さんである。
こんなやつの血を引いてるなんて、やだわー
「朝ごはん ちゃんと食べなさいよ」
「はいはい」
ったく朝からガミガミうるさいな…
大体 息子をグーで殴るか普通。
めちゃくちゃ痛いぞ。
メスゴリラ コラ
そんなんだから、メスゴリラに見えるんだよ。
心の中で文句を言いながら、しぶしぶ食卓についた。
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