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俺たちは空を見上げた。
上空ではたくさんのドラゴンが縦横無尽に飛び回っている。白いドラゴンは、はえているたくさんの羽をはためかせて、まるで我が物顔だ。
見上げていた顔を戻すと、困った顔のソニアがこっちを見ていた。
「ディセンドドラゴン、また増えてない?」
ディセンドドラゴンというのはあのドラゴンのことだ。
「……そうだな。いくら島の守り神とはいえ、これはちょっと多すぎるな……」
「おとなりのクルーゾーさんも日が当たらなくて困るって。わたしも洗濯物が乾かなくて困るー」
「けどこればっかりはどうしようもないよな。」
「そうだねー……ん?」
「ねぇ、あれ……」
「どうした?」
また上空を見ていた俺にソニアが問いかける。ソニアを見ると、どこかを見ているようだ。ソニアの視線の方向を見ると……
空を暗雲が覆っていく
周囲が急速に暗くなっていく
ソニアの視線の先にあった池の上に現れた光……
「な……なにこれ!?」
「なんだこれは……!?クソっ!」
光が大きくなってソニアを包んでいく。
これ……ヤバい!
ソニアを引き戻そうと手を伸ばす。俺の手がソニアの肩に届いたとき、光が膨れ上がる。
うああぁ……!
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