3人が本棚に入れています
本棚に追加
階段をのぼればソニアの後ろ姿が見える。
最後の部屋はさっきと同じような円形だが、真ん中には小さな祭壇を模したものがあり、モンスターの気配は無い。
俺はソニアに言った。
「じゃあ、頼むぞ。」
ソニアは答えた。
「うん。わかった……」
すうっと息を吸い込む音が聞こえた。
ソニアは祈るように手を組み、歌い始めた。
いつも聞いているのとは全く違う声で奏でる旋律は、何度か聴いたことがある。それでも言語が違うせいか、耳に新鮮だ。
ソニアの歌に反応して
いくつもの小さな光が
祭壇の中央に集まり始める。
その光景はとても神秘的で美しかった。
最初のコメントを投稿しよう!