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俺がいつもの道を歩いていると、後ろから声が聞こえてきた。 「おはよう。」 「何だ、お前か……」 振り返ると、そこにいるのは幼なじみのソニアの姿だった。 ピンク色の髪は首にかからないほどの長さで頭にはいつものソニアの帽子をかぶっている。緑がかった大きな目は、いかにも楽しそう、って感じだ。 「『何だ』はないでしょ?かわいい幼なじみがおべんとうを持ってきたのに……」 「誰がかわいいんだよ、誰が?それに俺はお前にそんなの頼んだ覚えないぞ。それなのに毎日……」 「ちぇーっ。あいかわらず冷たいんだ。」 「ま、まあ…せっかく作ってくれたんだ。もったいないし、もらってやるよ。」 「ふふっ。やっぱりやさしいね。」 「(カアァ)う、うるさいな!!くれるんなら早くくれよ。俺はこれから仕事なんだよ!」 「はいはい、わかりましたよー」 そう言って俺にべんとうを渡すソニア。中身は……サンドイッチと見た。
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