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まっつあんは歳の頃は40~50くらい。
ここへ来たのはいつだったろうか?
とにかく髪の毛とヒゲの境目がわからないほど、更に鼻毛もつながり、黒、薄汚れた黒という印象の物体である。
社長と呼ばれていたようなかすかな記憶もある。
車の部品の下請けだったと思う。
それらの名残か分からないが、どこかのんびりしていて、まだ人の良さ、一般社会の空気を僅かだが持ち合わせているところもある。
対して、ギョロ目、どぶろくは顔全体が目で出来ているかのように仕上がり、職業も不明。
歳もまっつあんより上か下か分かりにくい。
どぶろくという名前も由来不明。
別に酒が大好きなわけでもない。
一つだけ確かなことは浮浪者としてまっつあんよりも先輩だということだ。
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