楽しい学園生活

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「似たようなことでな。使い魔召喚の時は血を消費する。召喚の時、油の野郎が血筋とか言ってたが関係ない。 血は体の一部。血によってその人の才能を見極め、使い魔が出てくる。 通常の召喚を止める方法は出てきた生物をまた魔法陣に戻す、召喚者の絶命などが挙げられる。 大体は召喚に応じて出てくるからほとんど失敗はない。」 「大体?」 と左の影。 「例外があってな。死神が出る場合だ。 死神は禁忌召喚があると、呼びだされる生物の前に割り込んで出てくる。 死神は呼びだされた生物ではないから魔法陣に戻しても魔法陣は消えない。その後に呼びだされた危険な生物が出現する。 数人分の才能だから強い生物がでてきてもおかしくない。まぁ、こっちは呼びだされたやつだから魔法陣に戻すと魔法陣は消える。 今回のケースはバフォメットが召還者の力量が足りないにも関わらず、呼び出しに応じたから、あいつを魔法陣に戻すだけで事なきを得た。 死神はその強い生物によって周りに危険が及ぶ前に召喚者を仕留めて余計な被害を減らすのが仕事なわけだ。 と、余計な説明をしたがこれが使い魔召喚の全貌だ。」 と、背の高い影が長い説明を終える。 「「へぇ~。」」 間の抜けた返事が聞こえる。 「お前ら理解してないだろ。とにかく、血は召喚の際に消費されるから魔法陣を連続で使っても禁忌召喚にはならんのだ。」 無理やり締めくくったようだ。 「今日の晩御飯なにかな?」 「さぁ?」 「俺はコロッケが食べたい。」 今日も平和である。
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