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-side 渡-
~ナゴンの森~
む!?フラグが補強された気がする。
「何してるの?早く行こう?」
「ん?ああ、行くか。」
ジメジメしたところだったな。
「洞窟とか探してみるか。」
「そうだね。」
―――――――
「「うわぁ……。」」
十分くらい歩いて洞窟をみつけ、中に入ってみたわけなんだが。
「…びっしり生えてる。」
「私、具合悪くなってきた…。」
そこらじゅうにキノコキノコ。
地面にキノコ、壁にキノコとキノコ三昧。
笠の色は暗緑色。
「ねぇ、ワタル?」
「どうした?」
「このキノコ、何に使われるの?」
この見た目と量をみたら思うよな。
「漢方薬だそうだ。」
「…私、呑みたくない。」
「心配するな、俺もだ。」
その後二人で黙ったままキノコ回収。
~二分後~
「こんなもんだろ。」
俺達の目の前にはキノコの小山。
「うん、帰ろう?」
「俺は少し森の様子見るつもりだから、帰ってていいぞ。」
話ながら洞窟の外へと向かう。
受付さんに言った手前、手ぶらでは帰られん。
「なら、私も残る。一人は嫌だもん。」
こちらを振り返り真剣な表情で目を見ながら言ってくる。
「それに…。」
と言って表情を和ませた後
「貴方が私を守ってくれるもの。」
とにっこりと微笑んだ。
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