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材木や石など、建築材料は買った。それをナディはずっと首を傾げながら見ていた。そりゃ普通は業者に頼むもんな。
街道から一本中道に入り歩いている。道にはほとんど人気がない。たまに歩いているくらいだ。
しばらく歩くと古い納屋が見えた。
「これか。」
「みたいだね。」
メルトは俺の背中で寝ていますwww
「壊すから離れててくれ。」
「わかった。」
ナディは二歩下がる。
「…中に人いねぇよな?」
心配になってきた。
「清浄。」
魔力は…見えないな。
清浄を消し、右手を前に出す。
「あ、ナディ。メルトよろしく。」
「あ、うん。」
ナディに手渡す。
メルトはナディに抱えられて寝ている。
破壊魔法でいくぜwww
「『殲滅』」
納屋の真下から青白い霧が広がり、納屋を包む。
霧が晴れた時、そこには何もなかった。時間にして二十秒。
「さて、建てるか。」
「待って。今の何?」
ナディからの質問。
「何って、破壊魔法。」
「あ、全属性使えるんだっけ?」
「そう。」
無言で頷きながら納得するナディ。
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