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-side 渡-
今日はミカエルがキレた翌日だ。
あれは怖かった。とにかく怖かった。覇気って言うの?威圧感がね、尋常じゃないわけですよ。
今は落ちついて相変わらず家政婦をやってます。
勿論我が家だ。
そんなことは置いといて。
現在地は学校前。学校が近いっていいな。
ただ、一つ問題がある。
「…お父さん…ここ?」
はい、メルト装備してます。
今日は背中ではなくて右手です。
「そう、ここが俺の通う学園。」
ふ~ん、とあまり興味の無さそうなメルト。
まだメルトの編入手続きしてないんだよね。お留守番は嫌なそうなので。
…留守番だったら、ミカエルと二人きりか。第一印象は危険人物だろうな。
怒りにまかせてパパさんの椅子粉砕したのミカエルだし。パパさんは俺の椅子の脚へし折った後、投げてたな。
どうしようもなくなって学校に連れてきた。
あー、周りの視線が痛い。
「行くか。」
「…うん。」
再度、手を握り直すメルト。俺の影に隠れるように歩いている。
おい、そこの男子。何がナイス幼女だ。聞こえてんぞ。
睨んだら逃げて行った。
早く教室行こう。
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