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「なんで?」
「ナディは昨日の夜からずっと不機嫌だったし、パパはナディに謝りっぱなしだし、学校に来るまでだって話すことの内容あんたのことだし。」
「えっと、ごめんなさい。」
もう、謝るしか出来ません。
「私じゃなくてナディに謝って。」
「…そうだな。
ナディごめん。」
俺がナディに謝るとやっと顔を上げた。
「今度、デート。それで許してあげる。」
「わかりました、お嬢様。」
ニコニコしながらメルトの頬を抓まんでいる。機嫌が直ったみたい。
「サリー、君は面倒見がいいな。」
「あ、マルー君…。」
マルーがサリーに話しかけるとサリーは視線をこちらから外しながら答える。
顔赤くねぇか?
ん?サリー?
「マルーって、サリーは名前で呼ぶんだな。」
「そ、そそそそうか!?いやぁ、気付かなかったな!!ハハハッ!!」
大慌てなマルー。
へぇ~。
………へぇ~。
「さ、さぁ、チャイムが鳴るぞ!みんな、席に着いた方がいいんじゃないか!?」
目が泳ぎまくっているが、たしかにチャイムが鳴る時間だ。
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