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「今からおよそ500年前のことだ。人と魔族の戦争があったのは知ってるな?
戦争の時に人間が負けそうになった。それで異世界から勇者を召喚したそうだ。ほら、喋んな。お前じゃ魔族に勝てないから。
その勇者が地面に突き刺さった剣を見つけたらしい。その剣を使って戦争を勝利に導いたそうだ。だーから、お前には無理だから、レオ、うるせぇって。
続けるぞー。
その剣が今では聖剣として崇められている。なんでも意思を持つそうで、選ばれし者しか抜けないそうだ。
ついでに、最近では魔族の目撃情報が増えてな。王国が勇者を召喚したそうだ。聖剣も抜いたそうだぞ。残念だったな、レオ。お前は勇者じゃない。
帝国のお偉いさん達は聖剣を恐れているらしくてな。帝国と王国の関係が悪くなってる。そのうち、なんかあるかもしれん。気にしておけ。
そんなところか。なんか質問ある奴いるかー。」
やる気なさそうに聞く先生。
「はい、お前。」
質問ある人がいたみたい。
「異世界ってなにー?」
男の子の声。
「違う世界だ。他にはー?」
間違ってはいないと思うけど、正しくもないと思う。
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