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~帝国と公国の国境~
戦場が見える場所で指揮を執るのはウノ・トリスト公国第二歩兵中隊隊長。『破滅剛爪』の二つ名を持つ者である。
指揮を執るといっても、公国軍は特に何もしていない。強いて言うならば帝国軍を警戒しているくらいだ。
「報告します!」
「どうした?」
話しかけてきたのは部下の一人。ウノは戦場から視線を外さない。
「負傷者36名。死亡者はいません!」
彼の目線の先にはタップダンスで帝国軍を次々と戦闘不能にしていくディダラボッ○と
「ご苦労。誰一人として国に入れるな!」
「はっ!」
敬礼して下がる部下。渡とウノの言いつけ通り、危険を感じた者はすぐに退却しているようだ。
今、ディダ○ボッチは寝そべって転がっている。帝国兵たちがバッタバッタと倒れていく。
「なんだあれは!?」
誰かが叫んだ。地面から形成される物がある。
ゴーレム。
ディダラボッ○よりは一回り小さいが十分脅威になり得る。
「新手だ!備えろ!」
兵士達の緊張が一気に高まり、デ○ダラボッチとゴーレムが取っ組み合う。
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