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「大地 命を育む大いなる善神 時には総てに災厄をもたらす悪神 我は汝を使役する者なり 轟き 隆起し 吹き出し 新たな形を造る その掌を以て我が志の礎となれ!」
「おいおい、こんなことに使うのかい!?」
ロロが詠唱を聞いて慌てているな。仕方ないだろう。規模がでかいんだもの。
「『総地念動』」
はい、読んで字の如く。総ての大地をイメージ通りに動かす神級魔法。今は地面から石造りの町、というよりも都市が生えてきた。
神級魔法は規模によって魔力が極端に変わるから嫌だな。小さな規模でも割と魔力食うから普通の人はあんまり使わない。康介は使えるだろうけどね。
「あ~、結構しんどい。でも次。」
この規模は魔力かなり使うな。一億くらいか。
「よく魔力が枯渇しないね。」
お、ロロも来るのか。
「たくさんあるからな。時間ないから置いていくぞ。」
街並みを見て立ち止まったロロを置いて先に行く。時間が無い。
慌てて追いついたロロと一緒に新しい都市の中心部へ。広場のようになっている。
「これは、噴水かい?」
「ああ。」
俺達の前には噴水の形をしている石。水は出ていない。
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