二日目

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-side 渡- 秋の始め。本日は晴天。うん、洗濯物がよく乾く。俺が干しているわけじゃないけど。 …なーんか忘れてる。なんだろ? そのうち思い出すか。今日はなにするかなー。 神国に勝手に入ったらロロに怒られるし、王国に行っても怒られる。幻魔法を使っても、気配を探知するのが上手い奴は気付く。城の書庫には碌な本無かったし、あの司書は自慢話始めるから行きたくない。 結論、のんびりするか。 「ぼくーのなーまえはヤン「マー」あれ?続かなくなったぞ?」 何が起きたんだ!? 「歌っている暇があるなら家事の手伝いをしてください。」 ああ、ミカエルか。メルトは元気にトンボに追いかけられている。頑張れー。あ、魔法使った。 ズンッ 「おぅふ。」 メルトの突進。効いたぜ。 「…っ!―ッ!!」 「トンボくらい平気だろ。」 声にならない叫びで必死に訴えるメルト。 「ほら、もう追いかけて来てないぞ。」 「…!…ふぅ。」 恐る恐る振り返るメルト。心配は杞憂に終わったようだ。
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