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「渡さん!」
お怒りのミカエル。
「トンボはミカエルの頭の上だからな。」
「へぅえぇ!?」
何その悲鳴wwwメルトもビビってるなwwwトンボが飛ばないwww
カンカン
「お、お客さんか。珍しいな。出てくる。」
「お願いだから取ってぇぇえええ!!」
玄関に向かったら後ろからミカエルの声が聞こえた気がしたが、気のせいだろう。疲れているんだな。
「はーい。」
玄関の戸を開ける。
「あ、ワタル。」
「お、ナディじゃねぇか。どした?」
戸の前にいたのはナディ。
「えっとね、家の中がピリピリしてて嫌だったから…来ちゃった。」
顔を赤くしてますね。
…あ、そうだ。何忘れてたのか思い出した。
「デートでもするか?」
「え?」
そう、俺が忘れていたのはデートの約束。ぶん殴られても文句が言えないことしちまったな。
「あ、学園祭の時の約束?」
「すまん。忙しくて忘れていてな。」
正直に言わないとばれた時に怖いからな。
「本当は怒りたいけど、忙しいの知ってるもん。怒れないよ。」
はにかみながら言うナディ。
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