22461人が本棚に入れています
本棚に追加
/499ページ
「すまないな。」
「いいよ。もう行く?」
「ああ、行きたいところあるか?」
「無いよ。」
「そうか。なら、適当にぶらぶらするか。」
「うん。」
どこに行こうかな。
≪ミカエルー。少し出かけてくるから。≫
≪そんなことはいいからトンボ取ってください!!飛んでいかないんですよ!!≫
まだやってんのかwww
≪メルトに取ってもらえ。≫
≪もう逃げられましたぁ!!≫
あ、やけくそになってるwww
ん?
「どうした、メルト?」
俺の上着を引っ張ったのはメルト。
「…お出かけ?」
「ああ。ミカエルと留守番しててくれな。」
「…。」
あ、膨れちまった。
「土産は買ってくるさ。」
「…行く…!」
なんか今日のメルトは強情だな。
「ワタルは今日は私とデートなの。だからお留守番しててね。」
ナディが説得中。
「…。」
メルトが風船みたいになってる。
「学園祭では俺と一緒だっただろ?次はナディの番だ。」
「…むぅ…わかった。」
やっと納得したな。
「ミカエルにも言ってあるから。よし、行こうか。」
「うん!」
…ミカエルにばれたら怒られる気がする。
とにかく、今は街道に繰り出そう。
最初のコメントを投稿しよう!