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…ん?
「…俺ん家?それともナディん家?」
そう言う俺を不思議そうに見るナディ。
「そりゃあ、ワタルの家でしょう。」
自分で納得するように頷きながら言う。
「いや、いつ帰ってくるのかわからないんだから、ナディの家で頼む。」
「ダメ。これは絶対に譲らない。」
少し怒っているような口調のナディ。
「俺の家には誰もいなくなる。だからナディの家でメルトを預かって欲しいんだが。」
「だからダメ。何回言っても譲らない。たぶんメルトちゃんもワタルの家で待ちたいと思う。」
だんだん怒りのボルテージが高まってきている様子。ナディがここまで強情なのは初めてだ。
「ナディの家の方が家族がいるから、いざという時に安全だ。」
「そんなことわかってる!!」
あ、ヤバいかも。噴火しかけてる。理由聞かないと。
「どうしてそこまで固執する?俺の家である必要は無いだろう。」
「どうしてって…わかってよ!バカ!」
ナディが急に怒って走り出す。目の端には涙を蓄えていた。
…俺、なんで怒られたし。理由聞いたらまずかった?
-side out-
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