二日目

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「ン!?」 私の服が切られて上半身は下着姿にされる。 「よし、次は下だな。」 「ンー!!ングッ!!」 「いってぇ!!」 思い切り噛んでやった。 「ワタル、助けて!!」 「このクソアマッ!!」 「やだぁ!!」 バキッ! 「うぅ…。」 右頬を殴られて、また口を塞がれたせいで呻き声しか出ない。 「他に男がいるみたいだな。」 「らしいな。ホントに大切にされてんのかよ。」 ああ、次は違う男がナイフで私の服を裂こうとしている。今度は目に怒りを蓄えて。 「あー、クソ。イッテェ…。見てみろよ、この歯の痕。血が出てるぜ。」 「お前は親切すぎるんだろ。」 噛まれていない男が笑いながらもう一人に言う。 「そうかぁ…。そうだよなぁ!!」 「ンー!!」 また拳を振り上げる男。今度は目に怒りを蓄えて。たぶん、これ以上抵抗が出来ないようにだと思う。私はまた殴られるのだろうか? この状況を冷静に見ている自分がいる。いや、この状況だけじゃない。さっきからだ。 大丈夫。冷静になんて簡単になれるよ。だって…。 「おい、てめぇ。自分が何してるのかわかってんのか?」 空間から伸びる腕。その後ろで怒りに燃える茶色の瞳。いつだって貴方は私を助けてくれるもの。
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