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ああ、やっぱり来てくれた。
「誰だ、テメェ!?邪魔してんじゃねぇぞ!!」
「その手ぇ放せや!!ブッ殺すぞ!!」
二人はかなり殺気だっている。でも無駄。私が人質にされていても絶対に勝てないもの。
「ナディ、すまなかったな。怖かっただろ。…殴られたのか?」
「ううん。大丈夫。顔は痛いけど怖くはなかったよ。」
凄く優しそうな顔の後に心配そうな顔。表情がコロコロと変わる。
「無視してんじゃねぇぞ!!八つ裂きにされてぇのか!!」
ワタルに腕を掴まれている男が叫んでいる。
「おっと、すまん。気が回らなかった。」
「え?」
何も無いところから服が出てきて、私に掛けてくれる。全属性の魔法を使えるらしいから、創造属性かな。
「あ、ありがとう。」
「調子に乗んな!!放せよ!!」
腕を振り回しても私に何かしようとしても全部防がれて、相当頭にきている男達。
「ブッ殺す?八つ裂き?ハハハッ面白いこと言ってくれるな…。」
…あ、ヤバいかも。ワタルが笑ってる。
「俺の台詞だクソ野郎ども!!髪の毛一本も残らないと思え!!!!!!」
キレちゃった。目がギラギラしてて、茶色も少し濃くなった印象。…私、止めれるかな?
-side out-
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